【レクチャーレポート】04,05
R04:大塲舞子
国境を超えて活躍されている建築家の前田茂樹さんにレクチャーをしていただきました。私自身子どもを対象とした地域拠点の研究をしており、三宅町交流まちづくりセンターMiiMoは参考事例としてよく調べていたため、今回それも含め実際にお話を聞くことができ貴重な機会となりました。
まちの構成などこれから先ずっと残っていくものに、屋根や広場、ボイドなど建築の「変わらないもの」を交流させることでそれが定着し、新しい建築やまちの形が生まれていくのだと分かりました。また、建築と運営をリンクさせることで、長いスパンの中で様々な使い方ができる空間となるデザインに惹かれました。
環境における「変わらないもの」「変わりえるもの」と建築の関係について、そして時間と空間のスケールを横断して建築を考えるきっかけになり、自身の設計にも応用していきたいと思いました。
R05:寺崎唯純
今回の講演会では、前田茂樹さんに環境に「変わらないもの」「変わりえるもの」と建築についてのレクチャーをして頂きました。三宅町交流まちづくりセンター, UMIKARA, awa臨海プロジェクト, もんとぱーくなどの事例を通して、建築と運営を関連させながら時空間スケールを横断して設計を行うことで、長期的に時代のニーズに合わせた空間の使い方ができることを学ぶことができました。
高浜町6次産業施設UMIKARAの設計では、漁師町の風景などの「変わらないもの」に加えて、若者の漁業就業者の減少対策、魚価を上げる仕組み、加工品の販路などを解決するためのコンテンツ「変わりえるもの」を合流させることで、地元客の日常使いや観光客の体験など幅広いニーズに応えることができ、その町の共有目標である「新しい漁師町のかたち」 を生み出すことができることがわかりました。また、集落に立ち並ぶ楽師小屋や母屋の景観に合わせま三角屋根のボリュームが並ぶ外観デザインにも魅力を感じました。
自身の設計においても時空間スケールを横断し、長期的なスパンでの空間の使い方を考えながら設計を行っていきたいと思います。